YUKIGAYA サステナブルリポート 2024

Special Topics

  • つくば工場の使用電力を実質再生可能エネルギー比率100%化

    つくば工場の電力会社契約先を変更し、使用電力を非化石証書つきの電力にすることにより、実質再生可能エネルギー比率100%を実現。CO2排出量実質ゼロへ向けての大きな一歩になりました。

  • 熊本県SDGs登録制度登録証交付式で基調講演

    熊本県のSDGs登録制度登録証交付式において、弊社代表坂本が「社会課題解決型製品を軸にした攻めのSDGs経営」と題した基調講演を行いました。
     

  • 日経クロストレンド BtoBマーケティング大賞
    審査員特別賞を受賞

    法人向け商材を展開しているBtoB企業のマーケティングに焦点を当てた日経クロストレンドの第1回BtoBマーケティング大賞において、審査員特別賞を受賞しました。

サステナブルチャレンジ2030
達成状況

CO2排出量

2030年までの目標 スコープ1、2の​CO2排出量実質ゼロ

2024年達成率 15.4%

つくば工場の使用電力を6月から再エネRE100電力に切り替えたことにより、電力由来のCO2排出量が
昨年比52.6%減になりました。太陽光発電量は昨年よりも23万kWh少ない発電量でした。

※Scope1排出量(直接排出)+Scope2排出量(間接排出) +Scope3排出量のカテゴリー5,6,7の排出量合計です。
※達成率=太陽光発電によるCO2削減量÷(2022年CO2排出量+太陽光発電によるCO2削減量)
※2024年つくば事業所年間太陽光発電量155,304.9kWh*= CO2排出削減量71.0t- CO2
※ここに示しているCO2排出量は、温室効果ガス(GHG)のCO2 e= CO2換算排出量です。

2024年CO2排出量の内訳(単位:t-CO2
2024年 392.5。燃料(重油ほか) 201.4。電力 72.4。事業から出る廃棄物 58.3。出張 8.9。社員の通勤 50.9。2023年 477.9。燃料(重油ほか) 207.2。電力 152.7。事業から出る廃棄物 56.5。出張 9.8。社員の通勤 51.8。2022年 532.4。燃料(重油ほか) 241.4。電力 165.4。事業から出る廃棄物 70.8。出張 3.3。社員の通勤 51.1
参考データ:サプライチェーンCO2排出量
(Scope3)(単位:t-CO2
2024年 728.2。原料(購入) 530.3。物品(購入) 148.2。電力(SCOPE3) 23.5。輸送配送(上流) 14.2。輸送配送(下流) 12.0。2023年 753.4。原料(購入) 610.3。物品(購入) 89.9。電力(SCOPE3) 22.8。輸送配送(上流) 16.8。輸送配送(下流) 13.6。2022年 780.5。原料(購入) 626.9。物品(購入) 101.2。電力(SCOPE3) 25.2。輸送配送(上流) 14.2。輸送配送(下流) 13.0

主な取り組み

  • 6月に非化石証書つき電力を導入し、つくば工場における電力由来のCO2排出量は実質ゼロになっています。
  • 営業部の社用車を廃止し、つくば工場への移動の際には電車+レンタカー使用を基本にすることとしました。

再生可能原材料比​

2030年までの目標 再生可能原材料比を50%

2023年達成率 39.8%

植物由来の再生可能原材料比率が20%を下回り、減少傾向が続いています。引き続き、販売比率の増加が課題です。

再生可能原材料
NR(再生可能原材料)、2024年 19.3%、2023年 19.9%、2022年 20.9%
  • ※NRは天然ゴム、PU_Bは植物由来のポリウレタン原料、PU_Pは石油由来のポリウレタン原料、
    NBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)は石油由来の合成ゴム原料です。​​

主な取り組み

  • 耕作放棄茶園から収穫したお茶の実から抽出したチャ種子油やモロッコの伝統的な製法で採油されるオーガニック認定のアルガンオイルを配合したスポンジなど、エシカルと機能性を両立するスポンジをラインアップに加えました。

廃棄物​

2030年までの目標 全行程での廃棄物を50% ※2010-2019年平均比​

2024年達成率 77%

昨年よりも廃棄物量が若干増えてしまいました。スポンジ製造時の歩留まりの改善とサーマルリサイクルボイラーの廃止により、増えてしまった廃スポンジ量をどうするかが大きな課題です。

廃棄物排出量​(t)
(2010-2019年平均廃棄物量を100とした割合)
2024年 61.5。廃プラスチック排出量(原料由来) 36.7。廃プラスチック排出量(原料以外) 0.0。廃油 4.4。木くず 13.3。汚泥 3.0。一般廃棄物 4.1。2023年 58.7。廃プラスチック排出量(原料由来) 35.6。廃プラスチック排出量(原料以外) 0.0。廃油 5.1。木くず 4.5。汚泥 9.0。一般廃棄物 4.5。2022年 72.0。廃プラスチック排出量(原料由来) 35.6。廃プラスチック排出量(原料以外) 0.01。廃油 9.0。木くず 20.4。汚泥 2.8。一般廃棄物 4.2。2020年 60.6。廃プラスチック排出量(原料由来) 41.4。廃プラスチック排出量(原料以外) 0.8。廃油 3.0。木くず 5.6。汚泥 1.8。一般廃棄物 8.0。2019年 88.2。廃プラスチック排出量(原料由来) 59.4。廃プラスチック排出量(原料以外) 1.5。廃油 7.4。木くず 7.9。汚泥 4.1。一般廃棄物 7.9。2010-2019年平均 100。廃プラスチック排出量(原料由来) 68.9。廃プラスチック排出量(原料以外) 0.7。廃油 8.9。木くず 8.1。汚泥 4.0。一般廃棄物 9.4
  • ※産業廃棄物=廃プラスチック排出量(原料由来 / 原料以外)+廃油+汚泥​+その他廃棄物
  • ※その他廃棄物=燃えがら+木くず(木パレット)+ガラス・コンクリート・陶器くず
  • ※埋立処理に使われている一部の汚泥を除き、廃プラスチックは燃料または路盤材として、
    廃油はNox抑制燃料として、汚泥、燃えがら、ガレキ類はセメントやコンクリート素材として、
    木クズは木質チップとしてリサイクル利用されています。
プラスチック廃棄比率=
プラスチック廃棄量(自社サーマルリサイクル分除く)÷
原料消費量​​
2024年 32.2%。2023年 39.6%。2022年 38.1%。2010年-2019年 33.2%

その他廃棄物​

本社オフィス廃棄物(コピー用紙、文具他購入金額)削減率
2010-2019年平均購入金額比。2024年削減率 31.0%。2024年 321,674円。2023年 316,807円。2022年 255,561円。2010年-2019年平均 466,249円

※本社オフィス廃棄物は、上記一般廃棄物には含まれていません​。

主な取り組み

  • 工場食堂の椅子を廃棄スポンジを使い、補修しました。従来よりクッション性を向上させ、かつより長く使えるものになっています。

女性管理職

2030年までの目標 女性管理職50%

2024年達成率 46.2%

管理職の男女比。女性管理職 23.1%。男性管理職 76.9%。従業員の男女比。女性 50.0%。男性 50.0%

主な取り組み

  • 育児休業介護休業について座談会形式での勉強会を行い、仕事と育児・介護を両立する上で必要な仕組み・休暇制度・自治体で行っている事業など話し合いました。
  • 担当プロジェクトメンバー全員で「Femteck Tokyo展示会」に参加し、女性活躍支援の現状や今後必要となる取り組みについて学びました。
  • 工場内におけるジョブローテーションを推進するため、実施期間、教育訓練計画、作業用具など、ジョブローテーションを行う上での段取りを確認しました。これを基にチームメンバーの1名が他部署における業務研修を受講しました。

フェアトレード天然ゴム

2030年までの目標 日本で流通する天然ゴムを
100%フェアトレード

2024年達成率 ステップ2達成

製品パッケージ、HPでフェアトレード天然ゴムマークを使用していただいているお取引先は、3社(昨年)→6社に増えました。フェアトレードNR使用製品を採用いただいているお取引先は、海外顧客含め、5社(昨年)→8社になりました。​​

  • ジャパン・オーガニック株式会社様HPより
  • 株式会社シャロン様
    粧美堂株式会社様
    株式会社OSAJI様

さらに江北ゴム製作所様が、食品業界などで廃棄される未活用材と天然ゴムを調合したサステナブルな新素材からつくった新製品「リバー(Rebbur)」を立ち上げ、当社同様の自社監査を行った上で、フェアトレード天然ゴムマークを使用していただいています。


このチャレンジの達成ステップ​
STEP 1 雪ヶ谷化学が扱う天然ゴムを全てフェアトレード調達し、業界内外に必要性を発信する​
STEP 2

2024年​達成​

フェアトレード天然ゴムマークを複数社が使用し、化粧品業界および他のゴム製品でフェアトレード天然ゴム使用を発信する企業が増える​
STEP 3 フェアトレード天然ゴムマーク使用企業が10社を超え、化粧品業界および他のゴム製品でフェアトレード天然ゴムの認知と理解が高まる​
STEP 4 タイヤを除いた国内生産品におけるフェアトレード天然ゴムの使用率が10%を超える​
STEP 5 タイヤを除いた国内生産品におけるフェアトレード天然ゴムの使用率が30%を超える​
STEP 6 タイヤを除いた国内生産品におけるフェアトレード天然ゴムの使用率が50%を超える​
STEP 7 タイヤを含めた国内生産品におけるフェアトレード天然ゴムの使用率が30%を超える​
STEP 8 タイヤを含めた国内生産品におけるフェアトレード天然ゴムの使用率が50%を超える​
STEP 9 タイヤを含めた国内生産品におけるフェアトレード天然ゴムの使用率が75%を超える​
STEP 10 日本で生産される製品に使用される天然ゴムがすべてフェアトレード天然ゴムになる​

主な取り組み

  • 今年も継続調査のため、当社社員が現地スタッフと共に農園に出向き、児童労働、強制労働の有無や環境配慮、正当報酬などのインタビューを行い、いずれも問題ないことを確認しました。現地の方によれば、ゴムの木は成長が早く、植えてから5年ほどで収穫が可能になり、木の大きさにもよりますが25年ほどの期間収穫ができるそうです。
<フェアトレード天然ゴム100%使用マーク>
FAIR TRADE NATURAL RUBBER

趣旨にご賛同いただき、使用を予定、
活動協力していただいている企業のみなさま​

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その他のSDGsアクション​

雪ヶ谷サステナブルデー2024を開催

原則全社員参加の雪ヶ谷サステナブルデーを2日間開催。8月のDay1では、プロジェクトチーム員が、日本と世界、雪ヶ谷におけるSDGの今を発表し、課題の確認をしました。10月のDay2では、「雪ヶ谷がSDGsでさらにすべきこと、できることを考える」をテーマに、チームに分かれてアイデアを出し合いました。いいアイデアが多く出たので、今後のアクションに結びつけていく予定です。​

新潟市立上山中学校の生徒さんが会社見学にきてくれました

新潟市立上山中学校の生徒さんが修学旅行の社会見学で、本社を訪れてくれました。当社のSDGsの取り組みやスポンジを発泡させる実験を興味深く見てくれました。

稲敷市文化祭にiSIPブースを出展しました

11月に行われた稲敷市文化祭にiSIP(稲敷サステナブル工業団地)としてブースを出展し、2日間にわたって参加しました。市長をはじめ、たくさんの市民の方に活動内容を紹介しました。

サステナブルリポート
2024(PDF版)

これまでのサステナブルリポート​